ジェンダーについて思うこと。
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
暑いですね。
お元気ですか?水分補給とか諸々しっかり気を付けて
熱中症なんかにならないようにしましょ。
さてさて。サマパラ感想もまだ書き終わってないんですけど、
ちと書きたいことがポッと浮かんだので、この記事をね。
書いてるんですけど。
タイトルの通り、ジェンダーの話です。
最近では、Sexy Zoneマリウスさんをはじめとしてジャニーズタレントの方々がジェンダーに関する考えを口にすることが増えてきたように思います。(だいたいはジェンダーフリーの考え)
先日(たしか8月14日の定期更新回)のとらまるで、如恵留くんもジェンダーの話題に触れていました。
こうした流れがあるからか、ジャニーズファンの方々も、割とジェンダー、特にLGBTQについて気にする人を多く目にするようになりました。
雑誌やテレビなんかのメディアの表現なんかを気にしたりして。
世間一般にはまあ望ましいムーブかもしれません。が。
最近みんなあまりにも急にジェンダージェンダー言っているのが私は正直言って、怖いです。
なぜかと言うと。
なんだか、好きなアイドルがそういったから、という理由で何となくそのアイドルの意見を正しいと信じて、自分の意見としてそのまま取り入れているように見えてしまうからです。
LGBTQをはじめとするジェンダーの話題はとてもデリケートなおはなしです。
理解しようとすることは大事ではあるけれど、
当事者ではない、外部(言い方悪いね)の人間による不用意な、安易な共感・理解は相当な暴力性を有します。
よく知らないままに理解したつもりになってずかずかと踏み込んでこられたら、そりゃ。
下手したら、当事者の人々の領域を侵犯し、居場所を奪うかもしれません。
だから、アイドルがそういったから、というだけで理解したつもりになったり、共感した(ようなふりを)したりするのはとても危険だと思うんです。
ジェンダーを気にしているみなさんのなかで、LGBTQがどのような人を指す言葉なのか、きちんと知っている人はどれ程いるのでしょうか。
LGBTQは、ざっと言えば、性的少数者、セクシュアルマイノリティの人々を指す総称です。(近年では、LGBTQIAやSOGIなんて言葉も出てきています。)
Gは、性自認が男性の同性愛者を指すゲイ
Bは、性自認が男女どちらであるかに関わらず男性と女性の両方を愛する両性愛者を指すバイセクシュアル
Tは、生物学上の性と性自認が一致しない人を指すトランスジェンダー
Qは、自分の性がわからない・または決めていない、模索中である人を指すクエスチョニング
それぞれの頭文字をとったものです。
もしかしたら、LGBTのほうが聞き馴染みがあるかもしれませんね。LGBTは、性自認が男または女のどちらかであることを前提としているために、性自認がはっきりしていない人々は包摂されていなかったんです。
そこで、性自認が不明であるクエスチョニング、という分類が加えられることが増えました。
もっとも、LGBTQのどれにもあてはまらないという人も多くいるため、次々に新しい言葉が生み出されています。(身体的構造が男女どちらとも断定できないインターセックス、誰に対しても恋愛感情や性的欲求を持たないアセクシュアルなど。)
ここでひとつ気を付けなければならないのが、「LGBTQ」という括りは、あくまでマジョリティ側がつくったものであるということです。
LGBTQ当事者の方々の間では、
性的指向を問題とするLGBと、性自認を問題とするTやQはそもそも抱える問題の性質が異なるとして、LGBTQとひとくくりにしてしまうのはおかしいのではないか、という主張がなされていることもあります。
難しいね。
ん~、ていうかどれだけLGBTQについて意識していても、
無意識のうちに、目の前にいる人をヘテロセクシュアル*1だと思い込んでいる人が多いと思うんですよ。私を含め。(そもそも論)
例えば。
先輩後輩の関係性は見ていてほほえましくなることも多いと思います。
後輩の子が「〇〇くんが好きです!」なんてみなさんの応援しているタレントさんの名前を挙げてくれて、後ろをついて回ってたりしたら、ファンの間でも、まるで孫のように(孫のように…?)かわいがるのではないでしょうか。
しかしもし仮に、女の子が事務所のタレントとして入所してきて、同じように、みなさんの応援するタレントさんのことが好きだと名前を挙げて、後ろをくっついて回っていたらどう思いますか?
なんとなく、嫌だな、と思うのではないでしょうか。
もうひとつ。
みなさんの応援するタレントさんの遭遇情報が出たとします。
「渋谷で〇〇さんが一般の男性と二人で買い物をしていた」みたいな感じと思ってください。
この場合、「あ、お友達と渋谷行ってたんだな」程度の印象で留まると思います。
これが「渋谷で○○さんが一般の女性と二人で買い物をしていた」という情報であったとしたら、どうでしょう?
なんだか炎上の予感がしませんか?(炎上の予感てなんだ)
上記二つの例のどちらも、
タレントさん、後輩、一般男性・女性全員がヘテロセクシュアルだということが前提になっています。
こんな風に、もう無意識のうちに相手はヘテロだとインプットされてしまっているので認識を変えるのって容易ではないんですよね。周りに当事者がいたり自分自身が当事者でない限り、今目の前にいる相手がLGBTQかもしれないと考えることは困難です。たぶん。
それすら困難なんだから、当事者の人たちの気持ちやそのリアルを理解することなんてほぼ不可能に近いのでは。
理解はできないかもしれない、ということを前提にして、そのうえで少しでも寄り添うための努力をすることが大切なんじゃないかなーと私は思います。
あ、ていうか。
これはあくまで個人のスタンスの問題なので、LGBTQに関するいろいろなことを調べたうえで、「LGBTQは理解できない!」という意見を持つことは悪いことではないと思います。何も知らないまま、周りの風潮にただ受動的に流されて共感するよりもずっと良い。と、私は、私はね?考えてます。
ここまでこんだけ偉そうにいろいろ書いてきましたが、
私は現時点、自分の認識としてはLGBTQの当事者ではありません。
ちょっとその分野を勉強してるだけです。だから、絶対にどこか間違ってるところとか、当事者の方からしたら違和感のあるところがあるはずです。(こっそり教えてくれると嬉しいです)
ここまでの文章はあくまで私の意見文にすぎません。これが正しいと思わないでください。もし、興味がある方は自分で調べてみてください。
最近になってジャニーズのタレントさんがLGBTQなどについて口にするようになったことは、少なくともジャニーズファンにLGBTQについて興味を持たせる、意識させるという点において大きな役割を果たしたように思います。
こうして新たな視点を与えてくれた大好きな人をきっかけに、知見を広げていきたいなぁ。タレントさんたちの言葉はあくまできっかけ。ここから私たちがどう動いていくかが大事。
もしかしたら明日、当事者になるかもしれないしね。人はみんな当事者になる可能性を持ってますから。
いろんな情報があふれている今、受動的ではいられないのよっ!( `ー´)ノ
これを読んだ方のうち、ひとりでもいいから、ここまで書いてきた話題について興味をもって調べてくれたらいいなぁ。なぁ。
長くなっちゃった。ここまで3000字とちょっと。のえまるに比べたら大したことないか。セーーーーフ。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
みんなが幸せになれますよーに。